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2021年7月 1日 (木)

梨農家から見た「梨の鮮度」について

皆さんが梨を買われるとき、梨の鮮度は気にしていますでしょうか?

 

梨の鮮度は、どこで梨を買うかによって大きく変わってしまいます。

 

私たち梨農家から見ると、出荷先はいくつもあり、それぞれのルートで、どのように皆さんに梨が届き、鮮度としてどのくらい時間がたっているのかをご紹介してみたいと思います。

 

農家視点で見ると、梨の出荷先は大きくわけて4つです。

  • 農家直送(ECサイト等)
  • 直売所(公営、自社)
  • 公営市場
  • 選果場

 

  • 農家直送「農家→ご自宅」

農家から直接皆さまにお届けする方法です。農家直営のECサイトなどでご購入いただく形ですね。

直送の場合、たにがみ農園を含め、多くの農家では収穫したその日か翌日には、選果し箱に詰めて出荷される方が多いようです。梨のシーズン中は毎日収獲するので、早く出荷しないと次がどんどん来るため取り置きは行わない事情もあります。

というわけで、鮮度としては収穫してから到着まで最短翌日の1日程でお手元に届くでしょう!発送先による違いはありますが、通常は、これが最短だと思っています。当然、収穫してすぐの一番おいしいタイミングで梨をお楽しみいただけます。

Kimg4492(収獲後、箱詰め後すぐに出荷される風景)

  • 直売所「農家→直売所→消費者」

生産地の近くに設置される直売所を通してお届けする方法です。直売所とひとことでいっても実は2通りありまして、生産農家が出荷期間中に直接運営している場合と、その地域の農協さんなどが運営している場合があります。

まずは、農家が運営されている直売所ですが、、その日に取れた梨が陳列している場合が多いので、鮮度はもちろん抜群です。生産地で直接購入可能な場所に住んでいる方にとっては、配送の時間がかかりませんので、ある意味、農家直送を超える最短購入コースといえるでしょう!

なお鮮度の良さだけでなく、梨の食べ方の話を生産者から直接聞くことができたり、複数の品種の食べ比べなどオプションなどがあることが多く、生産地の近くにお住まいの方は農家運営の直売所での購入は非常におすすめです。シーズン中は農家さんは忙しいので、しっかりした直売所を構えられている農家さんへの訪問をおすすめします。ちなみにたにがみ農園は、現在直売所は運営していないので、いつかチャレンジしてみたいと考えています。

 もう一方の地元農協などが運営している直売所の場合でも、農家が直接搬入する場合が多く、こちらも農家直送と同じく収穫した当日の梨から翌日の梨が陳列されます。しかし、出荷しっぱなし(基本回収はされなく売れなければ何日かおいてある)の直売所も多く、ある程度の目利きや店員さんに聞く必要があります。(お店によって違いますので、購入の際にお店で聞いてみましょう)

Kimg2269(いろんな農家さんがいろんな方法で出荷)

  • 公営市場「農家→公営市場→卸業者→販売店(商店・スーパー)→消費者」

 公営市場を通して皆様にお届けする方法です。市場から直接買うことはできませんので、基本的にスーパーなどを通してお届けする形になります。多くの市場では農家は専用のコンテナに梨を入れて市場に出荷します。その梨を市場から卸業者(スーパーに搬入する業者)が購入し各スーパーへ搬入されていきます。「農家→公営市場→卸業者→販売店(商店・スーパー)」というルートを経ますので、最短でも収穫日から3日、長ければ5日程度はかかってしまうので、鮮度はどうしても落ちてしまいます。また、単純な鮮度だけでなく、市場やスーパーのバックヤードでの温度管理がどこまで徹底されているかでも大きく味は変わってしまいます。もちろんその分値段的にはお安いわけですが、あたり外れが大きいことは覚悟いただいた方がよいかもしれません。

Kimg2267市場に出されている風景、コンテナや箱詰めされた様々な農産物と並ぶ

  • 選果場「農家→選果場→市場→卸業者→販売店(商店・スーパー)→消費者」

 選果場は、農家から梨を集め一度に選別し箱詰めから販売まで行われるところです。各農家が個別に市場にもっていくとどうしても手間がかかってしまいますので、その手間を省き、効率的な出荷を行うためにある程度の範囲の地域ごとに設置されることがありうます。

選果場は、鳥取県だけでなく全国にあり、農協や地元生産団体で運営されている事が多く、「農家→選果場→市場→卸業者→販売店(商店・スーパー)→消費者」といった流れでの出荷になります。

見てお分かりいただけると思いますが、多くの関係者が入っていますので、通常の市場出荷よりも時間がかかり最短でも収穫日から4日、長ければ6日はかかることになります。さらに、選果場出荷の場合は選果場までに鮮度が保たれていれば出荷する上で問題がないので、農家さんによっては、収穫後2日ほど取置きしてから出荷する場合があります。これは、1回ごとの出荷量が決められているので、取り置きしないと収穫が間に合わないことがあるためですが、そうすると最短でも収穫してから皆様にお届けまで、さらに日数を要することになります。

Kimg2489選果場にて箱詰めされ出荷を待っている風景

なお、公営市場への直接の出荷と選果場経由での出荷では区別はつきませんので、スーパーなどで購入するときには、選果場パターンの日数がかかっていることを念頭に置いていただいた方がよいかもしれません。

 

まとめ

今回は、4種類の農家視点で出荷方法の違いと鮮度を比較してみました。

梨は、収穫直後に食べる場合と数日たった場合では食味や触感が大きく変わります。特に梨特有の歯ごたえを味わいたいという方には、できるだけ鮮度の高いものをご購入いただくのがおすすめです。

昔ながらの選果場出荷に比べ、近年ECサイトの普及で農家直送も増えてきたことで鮮度の高い農産物が手に入りやすくなりましたが、改めて農家側の鮮度を保つための努力が大切になっていることを再確認することができました。鳥取県だけでなく、全国の梨農家を見渡すと当然ですが様々な農家さんがおられますが、農家側から見た梨選びは、やはり信頼できる梨農家さんから直接購入するのがおすすめですし、自分たちも選んでもらえるような仕事の仕方や情報発信を心掛けていきたいと思います。

この記事を読んで

・「新甘泉」が気になる

・やっぱり私は「二十世紀」だな

・他においしい品種はないのかが気になる

といった感想を抱いた方は、ぜひたにがみ農園のホームページから厳選された品種の梨をご購入ください。

「たにがみ農園」https://tanigami-nouen.jp/

「新甘泉」はふるさと納税でも大人気ですので、どちらで購入するにしても、早めの予約がおすすめです。

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